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映画ビジネス研究所

映画についてビジネスの観点から考察するブログ

ガンダム、ガッチャマンのメカニックデザイナーの仕事論が本質的だった

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はじめに

こんにちは、胆石クラッシャー(@ev20405)です。

「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」「科学忍者隊ガッチャマン」最近では「機動戦士ガンダムSEED」や「ガンダムビルドファイターズ」のメカニックデザインを担当されたメカニックデザイナーの大河原邦男さんの本「メカニックデザイナーの仕事論」を読みました。

メカニックデザイナーの仕事論」は、大河原さんが考える「仕事論」「デザイン論」「営業論」等が盛り込まれた良書でした。

特に、メカニックデザインに対する考え方が、アニメビジネスの本質を突いていたと感じたので、紹介したいと思います。

 

心掛けているのは「嘘のないデザインをすること」

特に印象的だった箇所はこちら

私が心掛けているのは、たとえアニメの世界であったとしても「嘘のないデザイン」をすることです。

 私たちの仕事はアニメを作るだけではなくて、玩具など子どもたちの欲求や要求にかなう商品作りも大切です。玩具屋さんで子どもが手に取ってくれるデザインでないといけない。

私はメカを描くだけではなく、玩具のモックアップ(模型)を自己流で試作し、それを使って玩具メーカーにプレゼンすることもありました。つまり、玩具メーカーに玩具の見本を見せて「これが変形して、合体します。これは子どもは喜びますよ」と売り込むのです。

 大河原さんは一貫して、「架空の世界のメカであっても、リアルの世界に出した時につじつまが合わくてはいけない」と述べていました。

なぜなら、アニメ上ではかっこいいメカニックデザインだったとしても、玩具にする時に構造がおかしい等の弊害がでては、玩具として売ることができなくなるからです。

 

この考え方は、アニメビジネスの本質を突いているなあ、と感じました。なぜなら、アニメは、玩具等の関連グッズこそが商品であり、アニメ放送自体は広告のような存在だからです。

日本動画協会の「アニメ産業レポート2016」によると、アニメ関連商品の売り上げ高は、テレビ放映売り上げ高の約6倍であることがわかります。

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つまり、アニメは関連商品が売れてナンボの世界だということがわかります。

そのため、HuluやNetflix、Amazonプラムビデオ等のVODサービスでも過去の名作から最新作まで様々なアニメを配信することで、ユーザーに繰り返しアニメを見てもらい、関連商品を買ってもらえるようにしているのです。

 

話しが少しそれましたが、「メカニックデザイナーの仕事論」は、ガンダムやザクが生まれたときの話や設定画から、仕事の進め方やものづくり論、人との出会いの重要性から結構行き当たりばったりの過去エピソード(新卒で入ったアパレルメーカーをすぐ辞めたりw)まで、アニメ好きでない方でも楽しめる内容もたくさん盛り込まれています。アニメ好きの方もそうでない方にもオススメです。

まとめ

・大河原さんが言う「ウソのないデザイン」は、関連商品まで見据えたデザインだった
・アニメは関連商品の売り上げが大きいため、「ウソのないデザイン」は重要
・VODサービスで数多くのアニメが配信されているのは、関連商品を売りたいから

メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人 (光文社新書)
 

 

大河原邦男Walker

大河原邦男Walker