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映画ビジネス研究所

映画についてビジネスの観点から考察するブログ

Hulu、Netflix…各VODのオリジナルコンテンツに特化したレビューサイト「ShortCuts」がオープン!

Netflix SVOD 映画×IT 映画ビジネス
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※「ShortCuts」公式HPより

はじめに

「Hulu」「Netflix」「Amazonプライムビデオ」等に代表されるVODサービス(ネット上の定額制動画配信サービス)は、ネット環境の普及等により、日本でも年々利用者数が増加しています。ICT総研の調査によれば、2013年に320万人だった利用者数は2014年には420万人になっており、2018年には1000万人超がVODサービスを利用するという予測を立てています。

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2015年 有料動画配信サービス利用動向に関する調査より引用

そんな需要が拡大しつつあるVODサービスの大きな魅力といえば、やはり各社が注力しているオリジナルコンテンツでしょう。Netflixでは又吉直樹原作の「火花」の実写化ドラマ、Amazonプライムビデオでは人気コミック「ベイビーステップ」の実写化ドラマがそのサービスでしか見ることができないオリジナルコンテンツとして配信されています。

そんなオリジナルコンテンツですが、実は映画のようなレビューサイトは今まで存在せず、個人ブログの情報等に頼るしかありませんでした。

しかし、2016年9月に各VODサービスのオリジナルコンテンツに特化したレビューサイト「ShortsCuts」がスタートしました。今回はこの「ShortCuts」がどんなものか紹介していこうと思います。

【ShortCutsへはこちらから】

 

オリジナルコンテンツに特化したレビューサイト「ShortCuts」

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※レビュー以外にもベテラン映画ライターによるコラム連載も(引用:ShortCuts

ShortCutsとは?


映画館にかからない、テレビでも流れない、ソフト化もされない。
しかし既存の映画やドラマに勝るとも劣らぬクオリティを持って
ネットのみで発表される“ネット配信シネマ”が急速に増えています。

そうした映像作品を、映画好き、ドラマ好きの立場からレビュー、紹介するサイト。
それが“ShortCuts”です。

「ShortCuts」は「Netflix」「Hulu」「Amazonプライムビデオ」で配信されているオリジナルコンテンツのレビューサイトのようです。この3つを選んだのは、おそらくテレビスピンオフではない骨太のオリジナルコンテンツを配信しているサービスだからでしょう。

「Yahoo!映画」や「filmarks」のようなユーザー参加型レビューサイトではなく、あくまでShortCuts編集部が記事としてレビューを書く、というスタンスなので正確にはレビューサイトというよりWebメディア・キュレーションサイトですね。

そうなると気になるのは執筆者ですが、映画ライターの村山章さんと高橋諭治さん、映画ライター経験もある編集者の宇都宮秀幸さん、松田龍平主演で映画化された「恋の門」の作者である漫画家の羽生生 純さん、といった個性豊かなメンバーが揃っている様子。

レビュー数は30本とまだまだですが、「火花」のレビューではストーリーを切り口にしたもの、監督や演出を切り口にしたものがそれぞれあったりと、一般的なレビューサイトよりも読み応えのある文章が並んでいます。

 

「ShortCuts」の今後の動きについて勝手に予想する

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※ShortCutsのベンチマークとなるであろうWebメディア「Spincoaster

さて、次に「ShortCuts」が今後どのようになっていくか勝手に予想してみます。

まずは「ShortCuts」のようなサービスで最近成功したものを探します。今回ピックアップするのは、独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介する音楽情報メディアと言われている「Spincoaster」。

【Spincoasterへはこちらから】

「Spincoaster」は新鋭アーティストに特化して音楽のWebメディアで、SpotifyやAWAもスポンサーとなっている音楽に特化したハッカソンMusic Hack Day Tokyo 2014で審査員賞を受賞し、法人化したスーパーサービスです。その後、エンタメに特化した企業コンペSTART ME UP AWARDS 2014でエンタメ賞を受賞し、2015年にはハイレゾとアナログレコードが体感できるミュージックバー「Spincoaster Music Bar」をオープンしています。

私は「Spincoaster」がここまで成功したのは、①音楽×ITの分野で先駆けであったこと、②各キュレーターにファンがついたこと、③ライブやミュージックバー等リアルな体験の場を設けたことでメディアとの相乗効果があったこと等が主要因だと考えています。

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※「Spincoaster」には音楽プレイヤーが搭載されており、YouTubeとSoundcloudから読み込み、その場で聴くことができる。ページ遷移しても音楽が途切れること無くSpincoaster内のキュレーターによる紹介記事を読むことも可能。最高すぎる。引用:Spincoaster

 

音楽と映画というコンテンツが置かれている状況はかなり似ています。定額制サービスの台頭しかり、物理メディアの売れ行き低下しかりです。ですので「ShortCuts」もまずは「Spincoaster」にならってビジネスを展開するのがいいでしょう。

したがって、今後「ShortCuts」は①各VODサービスと連携する、②フォロワーがつくようなキュレーターの確保、③イベント等の開催、というように動いていくのがベターな方法でしょう。ただ、Spincoasterと違い①がかなりハードルが高いため、まずはフォロワーを確保できそうなキュレーターを探すことからスタートするのではないかと思います。

 

まとめ

・「ShortCuts」はオリジナルコンテンツに特化したキュレーション型Webメディア
・一般的なレビューサイトよりも読み応えのある文章が並ぶ
・今後は、まず訴求力のあるキュレーター確保が必要