読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画ビジネス研究所

映画についてビジネスの観点から考察するブログ

【考察】マンガ・アニメ原作の実写映画がヒットしやすい2つの理由

映画ビジネス 実写映画化
スポンサードリンク

f:id:creppy:20160505180622p:plain

はじめに

以前、ネットでボロクソ叩かれているにもかかわらず、マンガ・アニメ原作の実写化映画が作られ続ける理由について考察した。答えはシンプル。オリジナル脚本の映画よりも「ヒットしやすいから」だった。

creppy.hatenablog.com

そこで、今回はなぜマンガ・アニメ原作の実写映画がヒットしやすいのかを考察していきます。

マンガ・アニメ原作の実写映画がヒットしやすい理由

考えられるのは以下の2つである。

①話題になりやすい
②既に熱烈な原作ファンがいる

それぞれについて詳細に述べていく。

◼︎マンガ・アニメ原作の実写化映画は話題になりやすい

最近では、劇場公開から早くて3〜4ヶ月後にはDVDレンタルがスタートしている。そのため、映画館で映画を見てもらうためには観客に「今観たい!」と思わせる必要がある。では、「今観たい!」と思わせるにはどうすればいいか?

1つは話題にすることである。学校や職場など自分が属するコミュニティで話題になっている事柄に遅れたくないという考えは誰もが持っている。話題になれば、みんなに遅れをとるまいと観に行く人がでてくるし、デートで観に行くカップルなんかもでてくるだろう。

実写化映画は良い意味でも悪い意味でも話題になりやすいコンテンツである。実写化されること自体がニュースになるし、キャストが発表されればイメージに合う合わないの議論がネットで白熱する。予告編が公開されれば、さらに議論は加速する。公開後は熱烈な原作ファンから「製作側は原作を読んでいるのか」「ゴミ以下」等(主にネガティブな)意見飛び出したりと、さらに盛り上がる。それを聞いた人が劇場に足を運ぶ。以下ループ。

コンテンツを大ヒットさせるためには、ミーハー層をいかに取り込むかが重要である。これはスポーツでも同じである。サッカーやラグビーが盛り上がったのも、スポーツの熱烈なファンが増えたからではなく、本田や五郎丸らがアイドル的な役目を果たしたことで話題を作り、ミーハー層を取り込んだからである。

したがって、まずは作品の存在を知ってもらい、興味を持ってもらう必要があるのだ。そういう意味で実写化映画は強い。オリジナル脚本の映画よりも話題になりやすいので、より多くの人に興味を持ってもらいやすいからだ。仮にネガティブな情報であっても興味を持ってもらうフックになる。マザーテレサも「愛の反対は憎しみではなく無関心」と言っているが、まさにその通り。なのでネットでボロクソに叩かれるのも、製作側からすると「話題にしてくれてありがとう」といった感じなのだろう。

◼︎熱烈なファンがいるという強み

すでに原作に熱烈なファンがついている、というのは強い。なぜなら熱烈なファンは作品を愛しているため、話題にしたり、劇場に来たりしてくれる可能性が高いからだ。オリジナル脚本の映画の場合、人気のシリーズ物でもない限り、すでに熱烈なファンがいるということはない。

株式会社マーシュの「実写映画に関する調査」によると、映画館で漫画の実写映画を見たことがある人を対象に、原作「既読」と「未読」のどちらの実写映画を見に行くことが多いかを尋ねると、漫画を 月に 1 冊以上購入する人では、未読作品を見に行くことが多い人は 25.3 %、既読作品が多い人は、それを15 ポイントほど上回る 39.9 %となっていた(引用:実写映画に関する調査)。

f:id:creppy:20160505174334p:plain

この結果から、普段から漫画を月に1冊以上購入している人は、未読作品よりも既読作品の実写映画を見に行く割合が高いということが分かる。

別の調査でも、洋画よりも邦画を好む上位の理由が「好きな俳優が出演しているから」(31.5%)、「好きな原作(小説・漫画)の映画で興味があったから」(21.6%)となっており、「好きな俳優・原作」の映画であることが映画選びの大きな基準になっていることがうかがえる(引用:映画館での映画鑑賞に関する調査)。

f:id:creppy:20160505201806p:plain

つまり、実写化映画はネガティブな意見がよく聞かれるが、それを踏まえた上で、内容を確認するために実際に劇場に足を運ぶ観客が一定数存在することが考えられる。

まとめ

・マンガ・アニメの実写化映画がヒットしやすい理由は、
 ①話題になりやすい
 ②既に原作の熱烈なファンがいる

・漫画を月に1冊以上購入している人は、未読作品よりも既読作品の実写映画を見に行く割合が高い