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スポーツ強豪校が生徒の日常生活を重要視するたった一つの理由

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はじめに

gendai.ismedia.jp

グーグルが調査した社員の生産性をあげる方法の記事。

この記事では会社が舞台となっていますが、チームで結果をだす、という意味ではスポーツ(部活動)と同じだと思います。

これを読んで、今まで疑問だったスポーツ強豪校の監督が「部活動だけでなく日常生活もキチンとして、人として尊敬されるような人間を目指せ」と生徒に指導する本当の意味を理解できた気がしました。

「他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」といったメンタルな要素の重要性だった。つまり成功するグループ(チーム)では、これらの点が非常に上手くいっているというのだ。

たとえば一つのチーム内で誰か一人だけ喋りまくって、他のチームメイトがほとんど黙り込んでいるチームは失敗する。逆に(途中で遮られるかどうかは別にして)チームメイト全員がほぼ同じ時間だけ発言するチームは成功するという。

それは暗黙のルールとして、そのような決まりを押し付けるのではなく、むしろ、自然にそうなるような雰囲気が、チーム内で醸成されることが重要なのだという。

つまり「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」、あるいは「リーダーから叱られないだろうか」といった不安を、チームのメンバーから払拭する。心理学の専門用語では「心理的安全性(psychological safety)」と呼ばれる安らかな雰囲気をチーム内に育めるかどうかが、成功の鍵なのだという。

本文では、チームで成果をだすためには、各メンバーが「他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」を意識し、「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」、あるいは「リーダーから叱られないだろうか」といった不安をメンバーに抱かせないことが重要であると書かれていました。

これを部活動に置き換えれば、「生徒が、部活動だけでなく日常生活もキチンとして、人として尊敬されるような人間を目指すこと」にほかなりません。日常生活で意識してきたことが、部活動で逆に活きてくるというわけです。

また、強豪校でよく見られる生徒間(先輩後輩にかかわらず)でのアドバイスができるのも、「先輩にこんなこと言ったら怒られるかも?」といった不安が払拭されている結果ではないかと思います。普通は先輩に対してアドバイスなんてなかなかできません。

生徒間で積極的にアドバイスができるチームは強くなるスピードが速いです。自分の欠点は意外と自分では気づけないもの。指導者も全員をいつも見られるわけではないため、実は生徒間でのアドバイスは、一つ一つの効果は小さくても、チーム全体の底上げの方策としては非常に効果的なのです。また、アドバイスをする習慣がつくことで、試合で相手を観察する力も養われます。

 

私も、学生時代に有名なコーチの指導を受ける機会がありました。そのコーチも「人として正しくあれ」もモットーに指導をしており、部活動以外での学校生活でもキチンとするように厳しく言われていました。私たちは、常に相手に対して思いやりを持つことを忘れず、学校の行事から宿題、掃除にいたるまで全て全力で取り組みました。同級生から「軍隊みたいだね」と揶揄されたこともありました笑

また、先輩・後輩に関係なく部員同士でアドバイスをすることを推奨し、チーム全体が「どうやったら上手くなれるか」を本気で考えるようになりました。

その結果、県大会にすら出られなかった弱小チームが、1年後には県大会ベスト8まで勝ち進むことができました。

 

もちろん、コーチの技術指導力も大きかったとは思いますが、チーム全員が「部活動だけでなく日常生活もキチンとして、人として尊敬されるような人間を目指すこと」を意識した結果でもあると今は感じています。

 

まとめ

・「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」という気持ちを払拭させることで、チームの生産性があがる

・強豪校の監督が「日常生活もキチンとしろ」と生徒に指導するのは、「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」という気持ちを払拭させることと同義

・生徒間で積極的にアドバイスができるチームは間違いなく強くなる