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映画ビジネス研究所

映画についてビジネスの観点から考察するブログ

テイルズオブシリーズがFFに勝てないたったひとつの理由

コラム 映画ビジネス
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※現在ヒカリエで開催中のドラゴンクエストミュージアム

 ファイナルファンタジードラゴンクエストの明確な違い

最近、ある有名ゲーム会社に勤める方から、ゲームに関する面白い話を聞いたのでそれについて書こうかと思います。

「テイルズシリーズはFF(ファイナルファンタジー)には勝てない」という話です。日本で人気なRPGといえば、ファイナルファンタジードラゴンクエストですよね。

仲間を集めて、謎を解いたりしながら、敵を倒す、という点で二つは似ていますが、世界観やゲームシステムなどは大きく異なります。

しかし、実はもっと根本的な大きな違いがあるんです。それは、ゲームの楽しみ方が「主人公になりきって旅をすること」なのか「主人公たちの旅を見守ること」なのか、という点です。

ドラクエは主人公はほとんどしゃべりません。仲間の話の聞き手に徹します。キャラ自体も仲間に比べると少し地味な存在です。それはなぜか。ドラクエはプレイヤーが主人公になりきって楽しむゲームだからです。そのため、主人公のキャラが立ちすぎていると、プレイヤーは自分との乖離を感じ、感情移入できず楽しむことができないのです。

 一方で、FFは主人公のキャラが仲間同様立っているのが普通です。めちゃめちゃしゃべります。それは、FFは主人公たちの旅の様子を観てを楽しむゲームだからです。主人公が地味だと、旅自体もなんだかワクワクしませんよね。映画やマンガのキャラたちが魅力的であることと同じです。

 僕は、基本的には日本のRPGは「主人公になりきって旅をするゲーム」(ドラクエ)「主人公たちの旅を見守るゲーム」(FF)のどちらかに属すると思っています。

 なので図示すると以下のようになります。f:id:creppy:20150418170909j:plain

ドラクエもFFも両方好きな人もいれば、どちらか片方はやるけど・・・っていう人も結構いるので、超ザックリ日本のRPGはこんな感じに分類できます。

じゃあ、この二つ以外のRPGって残りの余ったスペースに入るかというと、必ずしもそうではありません。世界観やゲームシステムが異なっていても、RPGの楽しみ方の根幹である、「主人公になりきって旅をする」のか「主人公たちの旅を見守る」のかが同じ場合は、日本のRPGの基礎を作った「ドラクエ」と「FF」の範囲をでないのではないか、と考えています。

 

RPGにおけるテイルズシリーズのポジションはFFと被っている

そろそろ本題に入ります。では「テイルズオブシリーズ」はどこに属するのか?テイルズオブシリーズはFFと同じ「主人公たちの旅を見守る」ゲームです。もちろんアニメ的な手法が多く用いられている魅力的なゲームではありますが、FFと比べるとやはりプレイヤー数は少ないと考えられます。したがって、FFの枠の中の一部を「テイルズオブシリーズ」が占めている以下のような状態です。

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なぜ、テイルズはFFよりもプレイヤー数が少ないのか?もちろんFFのほうが歴史があるだとか色々な要因はありますが、一番大きなポイントは、テイルズがアクション・格闘ゲームの要素を含むRPGであることだと思います。テイルズはドラクエやFFと同様に、仲間を集めて、謎を解きながら、敵を倒すというゲームですが、敵との戦闘が少し特殊で、アクションゲームや対戦型格闘ゲームに近いゲームシステムを採用しています。

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※このように戦闘では自分が選んだキャラを動かし、コマンド入力することで、

さまざまな技を使って敵を倒します。

 

つまり、テイルズが好きな人は、FFと同じ「主人公たちの旅を見守る」ゲームが好きであり、かつアクションや格闘ゲームが好きな人、に限られることになります。

これが、テイルズオブシリーズはFFに勝てないたったひとつの理由です。